Pumeria2022年の振り返りと、これからのこと
更新日:2月5日

こんにちは、Plumeriaの山本です。創業1年目の年末を迎えようとしています。
今年の振り返りや今後のことについて、久しぶりのブログです。
4月に藤崎さんと創業し、まずは農業と地域おこしECを中心に活動を進めてきました。
・農業(耕作放棄地再生、事業承継):
手始めに①田万里の畑0.5haほどで耕作を開始しましたが、撤退。
次に②果樹園の事業承継を受けさせて頂き、0.5haほどの圃場管理を7月からスタート。ブルーベリーといちじくはいい感じで収穫、出荷できました。しかし、ぶどうはほぼ全滅。
また、秋には③竹原市仁賀で2haほどの圃場を借り受け、畑として整備・栽培を開始。この冬からは葉モノの出荷開始できそうです。ニンニクをかなりの規模で植え付けしており、これは来年の初夏に収穫すべく順調に生育がはじまっています。
それから、④竹原市吉名で1.5haほどの圃場を借り受けており、来春に向けて圃場整備と果樹園としての苗木植え付けを目指しています。収穫は、2年後くらいから、でしょうか。
藤崎さんが地元の方々との信頼関係を構築してくれて、初年度にこれだけ多くの圃場を借り受けることができました。皆さまに感謝です!
9月には東京から移住してきた正社員を1名受け入れ、パートの方々と農地の運営を担ってくれています。
・地域おこしEC:
まずはEC基盤を整備すべく、Shopifyを活用して構築ベンダーの方々と「瀬戸内マルシェ」のサイト構築を行いました。構築は順調に進み、7月ごろから地元商品の販売とプロモーションを順次スタートできました。商品提供など頂いた地元の方々には、本当に感謝しています!ありがとうございます。
こちらの経営状況はまだまだこれからでして、運営も手探り状況です。これまでにお金は結構使ってしまいました。いまのところ大赤字。ただ、少しずつ手ごたえは感じ始めており、来年はいったん運営人数を絞って、高速にPDCAを回してEC運営を本格化していきます。
SETOUCHIフロンティアプロジェクトで、竹原高校のメンバーとアクティブラーニングの一環で「大久野島うさぎカレンダー2023年版」を作り、クラウドファンディングのMakuakeで支援を募集し、目標を達成しました。継続して瀬戸内マルシェでもカレンダー販売しており、支持頂いています。お買い上げは、こちらからどうぞ笑。
https://www.setouchi-marche.com/products/2023_rabbit_calendar1
https://www.setouchi-marche.com/products/2023_rabbit_calendar2
・経営全般
資本金300万円からはじまり、事業内容とお金の動きが明確になったところで政府系金融機関から借入を受け、事業としては本格的に開始できています。しかし、経営成績的にはまだまだで、来年4月からはじまる次会計年度では何とか自走できるように経営を組み立てなければ、と思っているところです。それができないと、事業を持続できない、、、雇用も確保できない、、、
ただ、3人の企業なので経営スピードは非常に早く、世の中に出ているデジタルツールを安価にスピーディに活用できています。ここは、2000年にベンチャーを立ち上げて失敗させた時よりも格段に進化していました!これは、使わない手はないですね。政府系金融機関からの創業融資も、きちんと経営計画をExcelシートに書いてプランを説明する添付資料も整備できれば、きちんと融資してもらえるので、これも絶対チャレンジすべきです!
・来年(2023年)の活動について
農業の継続&拡張、ECを軌道に乗せることがまずトップアジェンダです。それに加えて、TAKEHARAフロンティアプロジェクトのようなアクティブラーニングを広島県の小学校から高校に広げて若者の視野を広げるところを是非支援強化していきたいと思っています。広島県をはじめとした各自治体・教育委員会・地元民間の方々と是非協業していきたいと思っていますので、問合せ欄などから是非お声がけください。
また、竹原市の大久野島、忠海、仁賀などでの地域おこし活動をさらに幅広く手掛けるべく、相談・準備を進めています。地域の産業が興り、若者など外モノが地域に入ってきて、地域が活性化することは日本の持続可能社会構築にとって重要な鍵となります。それを、私の本業である良品計画のソーシャルグッド事業活動とシナジーを効かせて、何とか体現したいと思っています。
来年は、私もさらに地域を走り回ろうと思っています。皆さま、ぜひご支援下さい!
・これからの社会経済動向の見立てについて
ようやくコロナ禍も出口が見えてきていますが、個人的な見立てとして(当社など組織の方針とは関係ない、個人の意見ですので悪しからず)、おそらく2022年から始まっている不況は2023年から2024年にかけてグレートリセッションとして記憶される相当な不況に陥るのではないか、と見ています。2000年から始まったITバブル崩壊に妙に既視感があり、2002年10月の底値まで続いたあのときを思うと(日経平均は2003年3月が底)、今年2022年がITバブル崩壊の2000年と対比すると、ここから2年。もしかすると今回はさらに傷が大きくなるかもしれません。
NASDAQ 高値5,000ポイント(2000年)⇒底1,200ポイント(2002年10月)
NYダウ 高値11,500ポイント(2000年)⇒底7,500ポイント(2002年10月)
S&P500 高値1,500ポイント(2000年)⇒底800ポイント(2002年10月)
日経平均 高値 20,000円(2000年)⇒底8,000円(2003年3月)
いまのNASDAQの暴落っぷりは、まだ始まったばかり、という見立てです。
気候変動など地球環境問題、エネルギー・食糧の安全保障、少子高齢化・人口減少・財政危機、都市と地方・富の集中と貧困など、社会課題の根深さは待ったなしの状況であることも、間違いありません。
しかしながら、この今だからこそ前向きにグレートリセットできるタイミングなのではないでしょうか?
・数字だけの経済成長を追いかける社会経済から脱却すべく、大きな方向転換をする
・これまでに作り上げてきた豊かな社会インフラ、耕作放棄地・空き家など放置資産の利活用、デジタル活用などでもたらされる消費者余剰をうまく使いこなしながら、サステナブルな社会の構築に強い意思で臨む。コミュニティ・コミュニズムが中心で、弱肉強食ではない、もう少し暖かい社会を作っていく
・既得権益にしがみつかず、人任せの依存体質にならず、悪い意味でのムラ体質から脱却し、協働して汗をかき、知恵を出し合う社会を作っていく
これが、私が創業して地域に入り、1年以上の経験を通じて学んだことです。楽しくグレートリセットしていきたいですね。
そして、2023年からの2年間は、ワールドレベルのスポーツイベントが目白押し。World Baseball Classic、ラグビーW杯、Euro2024、パリオリンピックなどなど。今度こそ、皆で大声張り上げて狂喜乱舞したいものです笑、2019年のラグビーW杯のときのように。
本年もお世話になりました。これからも、よろしくお願いします。
Plumeria 代表取締役会長 山本照晃